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遠心分離機が原因不明の停止 !? その正体は!!

導入事例
2019.06.11

この記事はトラブルの内容を分かりやすくご紹介するために、情報を簡略化して掲載しています。

拡大を続ける医薬品市場にノイズ

現代は、医薬品に対する世界的な需要が高まっています。日本国内でも、少子高齢化にともなって医療に対するニーズは年々拡大し、今後もこの傾向は続くと見込まれます。

こうした状況の中で、製薬メーカー各社の国際競争は激化し、1社あたりの研究開発費は20年前と比べて数倍に高騰しています。この過酷な競争にさらされながらも、製薬メーカーでは、人々の健康と福祉の向上への貢献を目指して、革新的な新薬の研究開発に日夜取り組んでいます。

製薬メーカーの研究開発現場では、数多くの設備が稼働しています。これらの設備は大変デリケートなものであり、ノイズが原因で故障してしまうこともあります。

製薬メーカーC研究所で起きた設備の不具合

C研究所では、新薬の研究開発が行われています。この研究所では多くの設備が稼働していますが、それらの設備では次のような不具合が発生していました。

  • 8時間連続で遠心分離機を使用した処理を行いたいが、夜間になると装置が停止してしまう。
  • 導入したばかりの分析装置なのに、なぜか内部基板に損傷が起きている。
  • 複数ある分析装置の動作が不安定で、正常に稼働しない。
  • 加工装置や分析装置が突然停止してしまう。
  • 装置の故障が繰り返し発生し、何度修理しても壊れてしまう。

C研究所の設備管理者様は、各装置メーカーへ不具合発生の原因究明と再発の防止を要求しました。しかし、装置メーカーでも不具合発生の原因が特定できないため、一時的な修理でお茶を濁すような状態になっていました。設備が故障するたびに研究を中断せざるを得ず、設備を利用する研究者の皆様は大変な苦労をされていました。

また、保証期間中の装置の修理は全て無償ですが、期間を超えると有償修理となってしまい、その費用も無視できないものになっていました。設備管理者様は、この事態を改善しようと、調査を開始しました。

原因は電圧変動?

最初は、各装置自体の不具合を疑い、メーカーへ詳しい調査を依頼しました。しかし、複数回協議を重ねた結果、初期不良も無く、装置自体には問題がないことが確認されました。

次に、装置そのものではなく、使用環境に問題があるのではないかと疑いました。使用者の操作ミスから装置の設置状況まで、様々な観点から調査を行った結果、不具合の原因は電圧変動による電源環境の悪化にあるのではないかと推測し、電圧変動を防止するための安定化電源導入を提案することにしました。

しかし、電圧変動が原因だとする設備管理者様の考えはあくまで推測の域を出ず、原因が特定されたとは言えません。そのような段階では、高価な安定化電源の導入はなかなか承認されず、八方ふさがりの状態になってしまいました。苦慮された設備管理者様は当社へご相談にいらっしゃいました。

ベストな解決策を教えてほしい

設備管理者様からの依頼内容は以下の通りでした。

  • なぜ設備が故障してしまうのか、原因を調べてほしい
  • 安定化電源の導入がベストな選択なのか、見解を教えてほしい

電源環境の悪化は電圧変動だけではない!

電源環境を悪化させる要因には様々なものがあります。

これら電源環境を悪化させる外乱は、発生要因が異なっており、それぞれに適した対策を行う必要があります。

今回見られた「装置の内部基板に損傷」という不具合について言えば、高周波ノイズが原因となっている可能性も考えられました。

そこでまずは、安定化電源よりも安価に対策ができる高周波ノイズ対策製品の導入を提案し、製品試用機を提供させていだきました。

高周波ノイズ対策で、トラブルが解決

さっそく遠心分離機に《ノイズカットトランス™》を装着し、状況が変化するか確認しました。すると、毎日必ず起きていた不具合が、導入初日から一切発生しなくなりました。以後、不具合が発生した装置に順次導入し、それらの装置でも不具合が無くなり、研究設備の安定稼働が実現しました。

まとめ

【ポイント】

電源環境を悪化させる外乱の発生要因に適した対策を施すことが大事です。

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障害波遮断変圧器《ノイズカットトランス™️》をもちいたノイズ対策の基本的な考え方

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